2013年5月27日月曜日

経年変化は残すが吉

マサオ



年に数回ですが百貨店で行われるイベントに参加します

なぜか兵庫県ばかりです

少し遠いですがより多くの方に作品を見ていただくことができるので嬉しいです



普段は山での作業が多く店舗にあまり居ない私にとって

百貨店で出会うお客様との会話はとても勉強になるのです

時には家具に関係のない世間話をすることも多々ありますが



あるお客様とお話ししているとご自宅が火事にあったことを聞きしました

とてもモノを大事にされる方で家具も半分燃えてしまっているが直して使いたいと

他の家具屋さんに相談されたようですが

「直すと高くつく」「新しいのを買った方がいい」

それでも諦めきれないでそのまま時間が経っていたのです

後日 その家具を見に行きました

思った通りコンディションは良くなかったです

ただスキマ家具屋にしかできないことがあるんじゃないかとも思いました

とりあえず持ち帰ることに


原形は留めてましたが裏板は焼け落ちて板もかなり反ってました

でも なんとかしたい

お客様からご希望を汲み取ってそこへスキマスパイスを少々

緊張の中 蘇った家具を納品させていただきました

ふたつに分離させて仕上げてます
ご自宅に配置する場所のサイズに合わせて


 

全て水洗い後にオイルで仕上げてます
引き出し以外の外側はそのまま使えなかったですが
見えないところに使ってたりします


 

すっぽり収まりました よかったぁ
 
とても満足していただけたように思います



こういったお仕事は少なくありません

大切なものはいつまで経っても大切だし落ち着くものだと

昔から在ったものって いつまでもそばに居てほしいもので

無くなったら なんだか寂しいもんです

モノって 色々な理由で処分しないといけないことになりますが

形を変えて残すこともできます

もし 気になることがございましたらご相談ください

モノとヒトのこころを紡ぐお手伝いをさせていただきます


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